こんばんわ、ちゃん∽アビ(@chan_abi_blog )です。
ちなみにトラリピ歴1年・運用資金315万円の私は絶賛大不調で、先日に含み損が-1111111円になっていました…
さすがに追加資金投入を考えています…
特に最近は米中貿易戦争の懸念から、利益を出すのが非常に難しい相場です。
私と同じくトラリピが不調な方、思わず設定レンジを抜けた方も多いのではないでしょうか。
本記事ではそんな方々に向けて、設定レンジを抜けた時のリスクと対策について解説していきます。
トラリピのリスクは大きく分けて2つ
トラリピを運用する上で想定すべきリスクは大きく分けて2つあります。
- レバレッジ過度&含み損によるロスカット
- 設定レンジ抜けによる機会損失
細かいリスクを含めると、まだ多少考慮すべき点はありますが、先ず以って上記2つのリスクを抑えることでトラリピを安全に運用できるはずです。
暴落でロスカットされるリスク
トラリピはFXである以上、当然ロスカットのリスクがあります。
過度なレバレッジに設定すると、フラッシュクラッシュのような瞬間的な暴落が来た場合、一瞬でロスカットされてしまいます。
ということは、あらかじめある程度の暴落を見越した上での運用を心がける必要があります。
※その他トラリピのリスクについては以下の記事で解説しています。
設定レンジを抜ける機会損失のリスク
- 現在レートが買いトラップの最安値より下回った状態
トラリピの仕組み上、設定レンジ内にあるトラップがポジションを保有し、利確幅に達することで利益が発生するので、設定レンジを抜ければ利益は生まれません。
※トラリピの仕組みについてはコチラの記事から
特に最近は世界経済の不安定さから、円高傾向のため、設定レンジを抜けた方も多いのではないでしょうか?
もし設定レンジを抜けているようであれば、暴落時に拝める割安ポジションを掴むことができません。
つまり取り得た利益を損なう機会損失をするということです。
また設定レンジの下抜けは、含み損を多く抱えた状態でもありますので、都度損切り、設定の見直し、追加投資が考えられます。
トラリピの設定レンジは広めに取るべき理由
設定レンジ抜けの具体例
トラリピに新しく追加された通貨『メキシコペソ円』を例に、設定レンジ抜けについて説明していきます。
下のチャート図をご覧ください。
チャートより以下の特徴が見受けられます。
- 1〜3段階のレンジ相場を形成
- 長期的には4.5〜9.0円に収まる
1〜3段階の部分的に別れたレンジ相場を形成しているのがメキシコペソ円の大きな特徴です。
ただこれを見たトラリピ初心者の方は、どの段階の設定レンジで始めるのが稼げたのか?と疑問を持つのではないでしょうか。
そこで各設定レンジごとに考えてみました。
設定レンジ1でトラリピを始めた人
設定レンジ1でトラリピを始めた人は、現在進行形で設定レンジを抜けた状態です。
この状態に陥ってしまえば、新規ポジションも保有しないため決済利益を見込むことが出来ず、ひたすら含み損に耐えてるしかありません。
また設定レンジ①から現在レート付近の設定レンジ②に移行した時の含み損は下図の通りです。
含み損がここまで膨れ上がると、流石に損切りも必要になってきます。
損切り出来なければ証拠金が拘束されてしまい、ズルズルと下落に引っ張られたまま、最悪の場合、含み損に耐えきれずロスカットも考えられます。
また再び相場が上昇するまで待とうにも、過去の水準まで永久に到達しないリスクも考えられます。
つまり現場から考えると、この設定レンジ1でのスタートは得策であったとは思えません。
設定レンジ2でトラリピを始めた人
現在レート付近でトラリピを始めた人は、設定レンジを抜けることなく、順調にトラリピを運用している真っ最中です。
為替変動とスワップポイントにより、順調に利益が積み重なるため、おそらくトラリピをやっていて一番楽しい時期だと思います。
しかし将来的に下落が続けば、いつかは設定レンジ1の人々と同じ立ち位置になるかもしれないということを銘じておかなければなりません。
設定レンジ3でトラリピを始めた人
設定レンジ3でトラリピを始めた人は、過去チャート全体をカバーできるほど資金がある人です。
当然ある程度の含み損は抱えることになりますが、どの時期においてもそこそこ利確して、保有ポジションに伴いスワップも積み重なるので、攻防ともに優秀な理想の運用スタイルと言えます。
しかし下図の計算通り、運用開始に多くの資金を要するため敷居が高いのが難点です。
ただこの必要運用資金は、運用するための最低限の資金であり、証拠金維持率を保つためにはさらに資金が必要になります。
トラリピを安全に運用する上での理想は、最高値からポジションを保有して、最安値まで下落してもロスカットされない状態です。
そのためのレバレッジの適切な管理方法について下記記事にまとめてますので、参考にしていただけると幸いです。
トラリピで設定レンジを抜けた時の対策
さて前節では、高値圏内であった設定レンジ①でトラリピを開始した人が、以下3点のリスクを持つことをお伝えしました。
- 新たな利益が発生しない
- 含み損を抱えることによる資金拘束
- 過去の水準まで永久に回復しない
長期的に考えれば、誰にとっても設定レンジを抜けるリスクは伴います。
そこで重要なのは、設定レンジを抜けた時に然るべき対策を打てるかどうかです。
複数通貨の運用でリスクヘッジする
これは設定レンジを抜けた時の対策というより、レンジを抜ける前にあらかじめ仕込む対策になります。
ある1つの通貨が円高によって設定レンジを抜けても、別の通貨が利益を出せていれば良いと考える運用です。
複数通貨運用はメリットが多くのメリットがあるので、是非試してみてください。
考え方としては、複数通貨で両建てをしているわけですが、レンジ相場圏内であれば、両建てはトラリピにおいて非常に有効です。
両建てなので、常に含み損を抱えることになりますが、長い時間をかけて運用することで最終的には元本以上の利益を得れば良いのです。
マイナススワップは優先的に処理
メキシコペソや豪ドルのように、塩漬けにしていてもスワップによる収益が見込めるならまだしも、金食い虫であるマイナススワップは、設定レンジを逸脱した瞬間にある程度は損切りすることが望ましいです。
何もしていなくても、日々金を吸い取られるのはストレスにしかなりません。
実際に私もマイナススワップだけで、含み損の2%を超えた時があるので、傷が浅いうちに損切りを推奨します。
段階的な損切りを心がける
トラリピの運用スタイルは、含み損が含み益に変わるまでひたすら待つ手法ですが、想定外の暴落があれば損切りも必要になります。
しかしここで疑問になってくるのが、暴落した際にどのタイミングで損切りすべきかということです。
そこで推奨する損切り方法が、段階的に損切りを行う方法です。
下図チャートをご参照ください。
抑えるべきポイントは次の点です。
- 下落開始時に一気に損切りしない
- 下落ペースに合わせて段階的に損切り
下落開始時に一気に損切りをしても、まだ反発するチャンスはあります。
下落に合わせて段階的に損切りをする方が傷が浅く、また後述しますが、損切りした箇所で新規トラリピを発注をすることで収益のチャンスが広がります。
現レート付近にトラップを仕掛け直す
損切りが実行できたなら、今までポジションを掴むために拘束されてた一部の資金が自由になります。
下落が落ち着いた相場に、新たにトラリピをしかけるのも有効で、実際2019年7〜8月にかけて米中貿易戦争の影響で大概の通貨が下落した際に大きなレンジ相場を形成しています。
トラリピでは損切りしない運用スタイルが一般的ですが、含み損の維持に固執するよりも、損切りによって新たな収益のチャンスを生み出すことが、長い目で見れば良い結果に結びつくこともあるということです。
まとめ:トラリピでレンジを抜けた時は
本記事では、トラリピにおける設定レンジ抜けのリスクと対策についてまとめました。
- あらかじめ複数通貨で運用する
- マイナススワップは優先的に処理
- 段階的な損切り
- 現レート付近にトラップを仕掛け直す
言うは易しで、特に段階的な損切りは初心者にとって敷居が高いかもしれません。
ただトラリピを運用する上でロスカット回避は最優先であり、長期間運用ためには致し方ありません。
また、如何なる相場状況でも安定して利益を生む設定の構築が醍醐味でもあるので、トラップの仕掛け直しや複数通貨の運営にも是非挑戦していただきたいです。