元々FX自動売買と言えば、EAという専門ツールを用いた敷居の高い投資ジャンルでした。

しかし近年では、トラリピを始めとする様々なFX自動売買ツールがあふれています。

それらのFX自動売買ツールは、細かい仕様の差はあれど、どれも一度設定を行えば自動で売買を繰り返すため、上手く運用すれば完全なる不労所得となります。

本記事では、そんなトラリピ等のFX自動売買ツールの運用でセミリタイアできるのか、もしくはセミリタイア生活の一助になるのかについて検証してみました。

※トラリピの仕組みについては以下の記事参照↓

トラリピでセミリタイアは可能

最初に結論だけ述べると、トラリピ系FX自動売買でセミリタイアは可能です。

その一番の理由は、安定した収入源になりうると考えられるから。

ただ文章だけでお伝えしてもイメージが伝わりにくいと思いますので、以下の図をご覧ください。

2015.4〜2020.4の直近5年間で、CAD/JPYをトラリピで両建て運用した結果です。

運用推移:CAD/JPY(両建て)
CAD/JPY:運用結果(両建て)
  • 累計利益:3675000円
  • 平均利益率:16.1%
  • 最大含み損:-3619007円
  • 最大必要資金:4561583円

長期的には緩やかな右上がりで、コロナ禍の環境においても、プラス圏内を保っています。

また現状は5年間で+100万円ほどなので、450万円の運用資金で、毎年20万円の不労所得として入ってきたと考えることもできます。

レンジ相場である以上、実現損益がいつかは入金分を追い抜き、安定した収入を見込めるということです。

入金額のわりに、リターンが微妙なのでは?

というのも一理あります。

なので、資金効率を上げるためにハーフ&ハーフverの検証も後述しています。

ただこの両建て設定の強みは、1日数百円でも、着実に利益を見込めることです。

CAD/JPYのトラリピ設定は以下のイメージです↓

CAD/JPY:トラリピ設定
  • 運用期間:直近5年間(2015.4〜2020.4)の1H足
  • トラップ範囲:買 74.1円〜106円
  • トラップ範囲:売 74.1円〜106円
  • 指値値幅:0.10円
  • 通貨量:0.1万通貨

それでは上記の結論について、順に深掘りしていきます。

マネースクエア

トラリピでセミリタイアの条件

そもそもトラリピでセミリタイアするためには?

その条件について考えてみました。

※参考記事↓

上記記事の要点だけ整理すると、

セミリタイアの条件
  • 安定した収入源を持つこと
  • 組織に依存せず、自力でお金を稼げること

これらの要素が組み合わせる、もしくは一方の要素が突出すればセミリタイア可能だと考えています。

つまりFX自動売買ツールが、給与所得を上回る安定した収入源になり替わればセミリタイア可能だということです。

トラリピはセミリタイア生活の収入源になるか

本章では、収入源の安定性に注目して議論を展開していきます。

安定した収入源を確保できれば、いつかはセミリタイア できる公算が高いと考えてもいいのではないでしょうか。

では早速見ていきましょう。

トラリピの収益は安定するか

言わずもがなではありますが、トラリピの利益は為替差益です。

その為替差益を生み出すために、日々トレーダーの方は苦労されているわけですが、相場というものは大概が予測不能であるため、安定性を期待することは難しいと考えられます。

やっぱり安定収入は難しい…?

と憶測で話を進めても意味がありませんので、早速検証してみました。

検証ではハーフ&ハーフと両建てを比較してみます。

通貨は、安定性に定評あるCAD/JPYです。

トラリピ:CAD/JPY(ハーフ&ハーフ)

CAD/JPY:運用結果(ハーフ&ハーフ)
  • 累計利益:1870000円
  • 平均利益率:20.9%
  • 最大含み損:-1267707円
  • 最大必要資金:1789863円

トラリピ設定は以下の通り↓

CAD/JPY:トラリピ設定
  • 運用期間:直近5年間(2015.4〜2020.4)の1H足
  • トラップ範囲:買 74.1円〜90円
  • トラップ範囲:売 90.1円〜106円
  • 指値値幅:0.10円
  • 通貨量:0.1万通貨

やはりハーフ&ハーフは資金効率が抜群です。

含み損がそこまで大きくなく、コロナ禍においても2016年中盤と同じラインで支えられています。

CAD/JPY スゴイ!

ただ設定に対して、反対方向のトレンドが一方的に続くと、なかなか決済されないのがネックです。

米中貿易摩擦や、現在進行形でコロナショックを体験しているユーザーの方は、痛感されていると思います。

トラリピ:CAD/JPY(両建て)

運用推移:CAD/JPY(両建て)
CAD/JPY:運用結果(両建て)
  • 累計利益:3675000円
  • 平均利益率:16.1%
  • 最大含み損:-3619007円
  • 最大必要資金:4561583円

記事冒頭で紹介した事例です。

両建てについては、やはり含み損と運用資金の大きさが問題ですね。

ただ設定レンジ圏内にとどまる限り、常に利益を積み重ねるので、いつかは運用資金を回収できる見込みです。

設定については上記記載のため省略。

つまりまとめると、以下のようになります。

本章まとめ
  • 収益の安定性→両建て○:ハーフ&ハーフ△
  • 運用資金面→両建て×:ハーフ&ハーフ◎

極論言えば、相場全体に両建てトラリピを仕掛ければ、死ぬまで決済利益が入り続けます。

決済利益が運用資金を追い越すのに、どれくらいの期間がかかるかは要検証ですが。

また一方で資金面抜群のハーフ&ハーフも改善の余地ありです。

理想は、どんな状況でもコンスタントに利益を出すトラリピ設定なので。

そこで、次のように考えました。

通貨ペアを組み合わせれば、コンスタントにも高まるのでは?

トラリピの利益安定性を高める

前述した通り、ハーフ&ハーフは設定と反対方向にトレンドが進むと、なかなか決済されません。

ということで、決済タイミングを分散させるため複数通貨ペア運用について考えてみます。

対円通貨ペア同士の運用について

複数の通貨ペアを扱う際に留意すべき点は、対円通貨ペアばかりを固めても分散価値が薄まるということです。

というのも、下のチャート見ていただければ分かりますが、対円通貨同士はほとんど連動した動きになるからです。

主要通貨 対円チャート

つまり値動きが似通った通貨ペア同士を運用しても、同じタイミングで含み損が大きくなるので、リスクヘッジにならないということです。

では対円×対ドルの組み合わせはどうでしょうか?

複数通貨運用は対円×対ドルを意識

対円×対ドルの組み合わせの代表例として、レンジ相場に定評のあるCAD/JPYNZD/USDを組み合わせてみました。

以下の図をご覧ください↓

直近10年間の為替レートが、始点・終点が近しいレート帯にいることが確認できます。

また特筆すべき点は、含み損を抱える期間が上手く分散されている点です。

つまり、どちらか一方で含み損を抱えていても、もう一方の通貨ペアでは利益を出しているというわけです。

この辺の考えについては、より詳細な検証データをまとめてありますので、また記事にしようと思っています。

利益率の良いトラリピ設定とは?

利益率の良い、理想的なトラリピ設定とは具体的にどういうことでしょうか?

一般的に投資におけるパフォーマンスというのは、運用資金に対してどれくらいのリターン(利益)が見込めるかで測られます。

これはトラリピにおいても同様で、運用資金に対してより多くの利益をもたらす設定・運用方法こそがトラリピのパフォーマンスを高めるということになります。

つまり高いパフォーマンスを求めるのであれば、トラリピの構成要素である以下の点を考察・吟味しなければなりません。

トラリピの吟味要素
  • 評価基準の定義づけ
  • 運用通貨ペアの選定
  • 運用通貨ペアの組み合わせ
  • 運用資金とロスカットライン
  • 利確幅
  • 設定レンジ
  • 運用方法

等々、検討すべき要素は数多です。

そこで、この度これらの要素を検証できるバックテストツールを作成致しました。

上記までの検証結果は、全てこのツールを用いて作成したものです。

設定構築の参考にしていただければ幸いです。

また良い通貨ペア・設定等を見つけた暁には、ツイッター等のSNSでシェアしていただけると、嬉しい限りです。

ちなみに私の最高記録は、平均利益率43%ほどでした。

まとめ:トラリピでセミリタイア は可能

本記事では、直近5年間の為替データの検証結果より、トラリピでセミリタイアは実現可能と結論づけました。

本記事のまとめ
  • トラリピで安定収益は構築可能→セミリタイア実現可能

ハーフ&ハーフであれ、両建てであれ、トラリピで安定した収益を見込める、即ち突き詰めればいつかは自分の所得を上回ることに期待が持てます。

セミリタイアを目指している方や、副収に興味がある方、まだトラリピの口座をお持ちでないようでしたら、この機会に是非やってみてはいかがでしょうか↓

マネースクエア

今後はこれらのデータを用いて、具体的な運用資金・設定等におきましても、検証が進み次第記事にする予定なので、参考にしていただけたら幸いです。

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