
こんばんわ、トラリピ運用2年生 ちゃん∽アビ(@chan_abi_blog )です。
本記事では不労所得の構築を目指すため、上手なトラリピ設定の作り方について解説していきます。

初心者とってトラリピの設定作りは最初のハードルとなります。
トラリピは設定によって不労所得にも金食い虫にもなり得るので、リスクと恩恵を重々理解した上で、自分にあった設定を目指しましょう。
トラリピ初心者がやりがちNG設定
最初にトラリピ初心者がやりがちな失敗について、私の実体験を例に紹介します。
『負けに不思議の負けなし』という言葉があるように、稼げない設定にはそれなりの理由があるはずです。
トラリピ設定を短期間チャートで捉える
私がトラリピを開始した2018年10月当時、AUD/JPYのトラリピ設定を組む際に参考にしたのは、過去チャート3年分でした。

早速過去チャートを見てみよう!
当時の私が見ていた過去チャート3年分は以下の通りです。

見事にレンジ相場を形成していることが分かりますね。

安直なことに当時の私は、過去チャート3年分を買いトラリピで捉えておけば、レンジ抜けもロスカットもないだろうと考えていました。
そこで適用したのが以下の設定。



全てのトラップを成立させるためには、運用資金が160万円必要で、74円代でロスカットされるということも確認済みです。
実際に75〜90円までに買いトラリピを仕掛けたのが下図のイメージです。
現在レート帯から、ちょうど上下均等に買いトラップを仕掛けることができました。

0.1円ごとにトラップを仕掛けていたこともあって、開始当初の運用は順調で着実に利益を積み重ねることができ、月利で表すと、4〜5%前後はあったと思います。
ただこの状況がいつまでも続くはずなく、雲行きが怪しくなったのは、米中貿易戦争が表面化し始めた2019年明けのことです。
世界情勢の懸念から円高が日を追うごとに進行し、ついに設定レンジを抜ける事態になったのです。
※設定レンジ抜けのリスクは下記記事にて解説しています。
トラリピ開始当初の安直な設定作りが、今尚含み損という形で残り、長期間に渡り含み損+証拠金が拘束される自体に陥りました。

最初に考えた過去チャート3年分を10年単位の長期チャートに拡大した場合、どの程度レンジをカバーできていたのでしょうか?
先ほどの過去チャート3年分を10年分に拡大したのが下図になります。

確かにチャートの大部分をカバーできていますが、何回かレンジを下抜けしていることも事実です。
やはり理想としては、過去チャートに満遍なくトラップを仕掛け、常に利確できるポジションを保有することが重要になります。
- 短期間チャートから設定を考えるのはNG
- 常に利確できるポジションを保有する
トラップ最安値とロスカットラインが近すぎる
いま考えるとありえない失敗ですが、初心者の頃の私は、必要資金を口座に入れとけば安全に運用できると思っていました

この表を見て口座に160万円入金したわけですが、この数値はあくまで運用するにあたり必要最低限の金額です。
私のように、0.1円刻みで指値トラップを仕込んでいると、フラッシュクラッシュのような瞬間的な暴落が来た時、瞬く間にロスカットされてしまいます。
※詳細は以下の記事で解説しています。
実際想像していただきたいのですが、ロスカットラインが74円代のとき、75〜76円代で新規ポジションを保有しても、ロスカットラインが気になって気が休まりません。
少なくともリーマンショック時に近い60円割れは考慮して、ロスカットラインを深く設定するのが枕を高くして眠るコツです。
- 運用資金を多めに用意してロスカットラインを深く設定
トラリピを不労所得にするために

トラリピを不労所得にするために以下の点に留意する必要があります。
- リーマンショック級暴落を考慮
- 設定レンジを抜けさせない
- 円高・円安でも利確する
順に解説していきます。
リーマンショック級暴落を考慮する
このレート帯まで下落することはないだろう…と過去チャートを甘く見て設定を組むのは推奨できません。
自分の予想を平気で平気で裏切るのが相場の常です。
ここからは、ありがちなトラリピ設定の例をパターン別に紹介します。
例1:ロスカットライン=トラップ最安値

前節で紹介した、買いトラップ最安値とロスカットラインが近すぎるパターンです。
証拠金が少なく済みますが、この設定はロスカットライン付近で新規に注文が成立しても喜べません。
必要に応じて損切り出来る熟練トレーダーなら別ですが、不労所得を作りたい初心者トラリピユーザーの方にはお勧めできません。
例:2トラップ最安値>>>ロスカットライン

買いトラップを広く、ロスカットを深く設定することで、安全にトラリピを運用することができます。
しかし設定レンジを抜ければ利益は生まれないので、相場によっては資金を拘束されるだけになります。
つまり完全な不労所得とは言えず、相場が回復するまで待つしかありません。
例3:トラップ最安値=リーマンショックライン

一番の理想は、リーマンショック級の暴落にも耐えられ、どのレート帯にいても利益が生まれることです。
しかし設定レンジを広げることで必要資金も大きくなるので、トラップの本数を減らす、もしくは以下の方法をお試しください。
ハーフ&ハーフを活用する

マネースクエア公式で推奨されているハーフ&ハーフは少ない証拠金で、広いレンジをカバーすることができます。

しかし設定レンジと逆方向のトレンドが発生すれば、当然ですが利益は生まれません。
そこで他通貨を組み合わせて、両建てすることをお勧めします。
複数通貨を活用して両建て

相場の円高・円安は基本的に他通貨にも連動しています。
そのため1つの通貨で設定とは逆方向にトレンドが発生しても、他通貨で利益が生まれる設定を組むことで、円高・円安どちらに転じても利確することができます。
両建てにおける最適通貨ペアや設定など、今後シミュレーションして記事にする予定です。
トラリピ設定で不労所得作り方:まとめ
本記事では、トラリピを不労所得にする設定の作り方についてまとめました。
内容を整理すると以下の通りです。
- 短期間チャートで設定を組まない
- トラップ広範囲&他通貨を活用して利確チャンスを拡大
ロスカットされない&いつでも利益を狙える設定を組むことで、トラリピの運用はより一層楽しくなります。
リスクと恩恵を重々理解した上で、自分にあった設定を目指しましょう。