
こんばんわ、メキシコペソ戦士のちゃん∽アビ(@chan_abi_blog )です。

メキシコペソスワップ投資家のみなさま、今日も順調にスワップポイントを受け取れましたでしょうか。
最近になりメキシコペソを取り扱う証券会社が増えたため、メキシコペソのスワップ投資の人気が急速に高まっています。
しかし既に他の記事でも述べている通りスワップ投資は、利益を追求して過度なレバレッジにするとハイリスク・ハイリターンな投資になるので、レバレッジと資金管理が非常に重要です。

本記事では、メキシコペソのスワップ投資について、最適なレバレッジと利回りについて検証していきます。
目次
メキシコペソのスワップ投資とは?
そもそもスワップ投資とは
スワップ投資に興味を持たれた方、イマイチ内容を掴めていない方は、下記の記事でスワップ投資について説明しています。

なぜメキシコペソなのか
弊ブログでは一貫してメキシコペソのスワップ投資を推してきました。
理由としては、メキシコの高く設定された政策金利や、今後の経済成長に期待できることが挙げられます。
もちろん他にもまだまだありますので、詳細なオススメ理由については下記の記事を参考にどうぞ。
ただ魅力溢れるメキシコペソのスワップ投資も、投資である以上リスクも存在するので、それらリスクを数値的に考察しようというのが本記事のテーマになります。
レバレッジごとの必要資金とロスカットライン
レバレッジ別の必要資金
あらゆる投資で共通して言えることは、資金管理とレバレッジの重要性です。
スワップ投資で考えると、1万通貨を保持にいくらの資金が必要で、レバレッジに対するロスカットラインを常に把握する必要があります。
下記表にてレバレッジごとの必要資金、ロスカットラインについてまとめました。

レバレッジは口座内の運用資金で調節されるので、2200円で1万通貨保持すればレバレッジ25倍、同様に55000円で保持すればレバレッジ1倍が適用されます。
レバレッジとロスカットラインの関係性
FXにおいて一番避けるべき事態がロスカットされることです。
下記表にて、各レバレッジごとのロスカットラインを整理しました。

メキシコペソの過去最安値は2016年に記録した4.87円なので、レバレッジ5倍までは過去最高値をカバーできている状態です。
また日々スワップポイントが積み重なっていくので、ロスカットラインはさらに遠ざかると考えられます。
メキシコペソスワップ投資の利回りを検証
スワップポイントの参考値
利回りの検証に用いるスワップポイントは、業界高水準の『セントラル短資』を参考にしました。

この記事を執筆している2019年8月現在では、『セントラル短資』では1日あたり、1万通貨に対して14円のスワップポイントを受け取ることができます。
レバレッジ1倍の利回り

検証結果から、レバレッジ1倍でも想定年間利回りは9.3%と非常に高い数値です。
しかしここで留意していただきたいのが、この数値はメキシコペソの政策金利に左右されることや、為替損益で相殺される可能性もありますので、あくまでも目安としてお考えください。

レバレッジ別利回り検証
同様に各レバレッジの利回りを計算し、前節でまとめた必要資金とロスカットラインを加えて整理しました。

過去最安値をカバーできるレバレッジ5倍であっても、利回り4割を超える驚異的な数値です。
ただ繰り返しになりますが、高金利通貨は円高にシフトする傾向があり、スワップポイントの収入を加味しても、為替損益で負けることも十分に考えられるのも事実です。
この件に関しては、為替決定理論『金利平価説』で説明されていますが、それを考慮してもメキシコに投資する価値は十分にあると考えています。
メキシコペソのレバレッジを算出する根拠
上述した通り、FXで最も避けるべき事態は知らぬまにロスカットされる事故です。
ロスカットを避けるためにレバレッジをどう調節すべきか、メキシコペソの過去チャートから調べてみました。
メキシコペソ円 相場の特徴
他の高金利通貨と違い、メキシコペソはある程度レンジ相場を形成しています。

そして過去10年間で最も激しい暴落はやはりリーマンショックです。
また隣国アメリカと貿易の結びつきが強いことから、アメリカ経済の影響を強く受ける特徴もあります。
例えば米ドルが利上げした際には、米ドルの魅力高まる中メキシコペソ安が進み、その結果が過去最安値に繋がっています。
メキシコペソ円 1日あたりの推移
続いて1日単位で相場の変動について調べてみました。
スワップ投資家がロスカットを防ぐには、1日の変動に耐え切れる、余裕を保ったレバレッジにすれば良いわけです。

上図をご覧の通り、メキシコペソは2016年11月、前日比-7.31%の過去最大の下落を記録しました。

と思いきや、実はまだ不十分です。
というのも前日比はあくまで、その日の値動きが確定した数値であり、実際はさらに下落した後に、フラッシュクラッシュのように短時間で買い戻されたケースも想定できます。
そこで今度は1日の間でどれくらい下落したか、始値と安値の関係から下落幅について調べてみました。

調べた結果、過去10年間1日の間に最大に下落した日は、始め値から安値にかけて最大で15.2%下落しています。
以上の結果より考慮すべき数値が算出されたので、次節で最適なレバレッジについて整理していきます。
暴落に耐え切れる最適なレバレッジは?
前節で述べた過去最大下落幅のマイナス15.2%から、さらに余裕を見て現在レートから20%の下落があっても耐え切れるレバレッジを計算致しました。

上記の計算より、メキシコペソの最適なレバレッジは4.17倍と考えることができます。
つまり現在レートが5.5円であれば、1万通貨あたり13200円で保有できるということです。
ただこの数値は現在レートや、暴落時のレートをどの位置に考えるかによっても変化しますので、参考値としてお考えください。
また利回りは9.13×4.17=38.8%です。
あくまでも為替損益で相殺されないことが前提ですが、それにしても驚異的な利回りであることが伺えます。
適切なレバレッジで運用するために
さて本記事で取り扱った重要な数値、考え方を簡単にまとめます。
- 避けるべきは知らぬまのロスカット
- 過去最大の下落幅は15.3%
- 20%の下落でも耐え切るレバレッジは4.17倍
- 利回りは38%超え
上記の点を踏まえれば、最も避けるべき知らぬまのロスカットは防ぐことができそうです。
ただこれらの数値は、過去チャートを参考に1日間の最大下落幅から割り出したに過ぎないため、今後の相場において、最大下落幅の更新や連続的に大きな下落が来ないとも限りません。
スワップ投資を長期に渡って安全に運用するために、有事の際にいつでも補填できる余裕資金を用意しておくことを推奨します。