
近年ストック型ビジネスが注目されています。
ストック型ビジネスは昔からありましたが、最近ではインターネットやSNSの普及でより簡単に始めることができて、副業としても人気があります。

私自身がそう感じていました。
しかしストック型ビジネスは、ビジネスモデルというよりむしろお金持ちになるための考え方であり、セミリタイ志望勢にとって必須知識です。
簡単な結論をかくと、資産(仕組み)にならない労働はやめて、お金をもたらす資産(仕組み)を積み上げる(ストック)労働をしようということです。
これだけの説明ではイメージしにくいと思いますので、本記事ではストック型ビジネスについて解説していきます。
フロー型ビジネス=単発型収益

ストック型ビジネスを説明する前に、フロー型ビジネスについて説明します。
理由としては、多くの方がこのモデルに該当するため読者の方にとってイメージしやすいと思いました。
フロー型ビジネスは、労働の対価に報酬を得るビジネスモデル。
1ヶ月働いて1ヶ月分の報酬を得る、多くのサラリーマンやアルバイトの人が該当する働き方だと思います。
一生懸命働いても、一回の精算で今までの労働が流(フロー)されてしまうのが由来です。
- 働いた分の収入は確保できる
- 大きい案件を掴めば爆発的に収入を伸ばせる
- 働く時間・単価で収入が決まる
- 雇われる生き方なので自由が少ない
仕事を行なった分だけ収入が約束され、また大きな案件や大企業に雇用されることで大きな収入が期待できます。
しかし病気になったり、リストラされた場合、つまり働いていない期間は当然収入がストップします。
また基本的に会社員は会社(フリーランスなら依頼主)から雇われる生き方なので、自由な時間の融通が利きにくいのが常です。
ストック型ビジネス=継続的収益

ストック型ビジネスは、お金を生む仕組みから収入を得るビジネスモデルです。
フロー型ビジネスとの大きな違いは、積みあげた労働が永続的に収入を生む点です。
例えば不動産を経営すれば、人が住み続ける限り家賃が入ってきます。
アマゾンのようなサービスや電力会社のようなインフラを立ち上げれば、利用者がいる限り収入があります。
そして収入の上限はほぼありません。
- 安定した収入源ができる
- 積み上げるほど収入が増える
- 選べるジャンルが多い
- 収入を確立できるまでが難しい
- 一つ一つに膨大な時間がかかる
- 収入が急に途絶えることがある
サービスの立ち上げ、顧客獲得の難易度が高いビジネスですが、積み上げれば積み上げるほど収入が増えるのが大きな魅力です。
当然仕組みを維持するために多少の労力を伴いますが、自らが働き続けるフロー型ビジネスと比べると微々たるものです。
また一度マニュアルが完備されれば、委託することも可能になるので、ゆくゆくは働かなくても収益が得られる(不労所得)というのがストック型ビジネスの大きな特徴です。
キャッシュフロークワドラント

上述した2通りのビジネスタイプと同じ類の考え方がキャッシュフロークワドラントです。
キャッシュフロークワドラントとは、アメリカの投資家ロバート・キヨサキ氏が自身の著書【金持ち父さん貧乏父さん】で提唱した、お金の流れを4つの区分に分ける考え方です。
キャッシュフロー・・・お金の流れ
クワドラント・・・4等分
結論から述べると、同著の中でロバート・キヨサキ氏はお金持ちになるなら、いち早く右側のクワドラントに移行すべきだと述べています。
つまり労働収入ではなく、権利収入を得られるようになれということです。
ではそれぞれのクワドラントにどのような特徴があるのか順に解説していきます。
Eクワドラント(従業員・サラリーマン)

Eクワドラントは、お金(給料)を会社や組織から得ている人々、つまりサラリーマンやアルバイトといった属性です。
この属性では、働いた時間で収入が決まります。つまり自分の時間を会社に売っている状態です。
月給25万円のサラリーマンなら、その給料で会社はあなたの時間を買っていることになります。
当然時間は有限である以上、自分の収入も限度があります。フロー型ビジネスでも触れましたが、働かなければ収入はゼロです。
また一人当たりに対する時間の量は平等故に、Eクワドラント属性の仕事は、他の誰かに取って代わられるリスクがあります。
例えば、あなたの時間を毎月30万円会社が支払っているとすると、同じ時間を安く売ってくれる人材が現れたらあなたの存在意義が薄まります。





今後このようなことが間違いなく起こります。
人工知能とまではいかなくとも、日本人の代わりに安価な外国人労働者を雇う例が既に頻発しています。
故に、今後Eクワドラント属性の働きかたがリスキーであることは論を待ちません。
Sクワドラント(自営業・フリーランス)

Sクワドラントに属している人は、お金を自分で稼いで自分で養っている状態です。
給料は一定ではなく、クライアント(依頼主)との交渉、または個人の有している能力・稀少性で時給や年俸を決めることができます。
働かなければ、収入が途絶える点はEクワドラントと同じですが、大きな違いは収入が個人の稀少性に起因している点です。
例として、コンビニや町工場を運営している人と、フリーの弁護士、アナウンサーを比較すると後者の方が稀少であり高収入であることが考えられます。
同じ時間働いたとしても、個人の有している能力によって得られる報酬が異なるということです。
Bクワドラント(起業家・ビジネスオーナー)

Bクワドラントに属している人は、ビジネスを立ち上げて権利収入を得ています。
ビジネスの立ち上げは難易度が高いですが、一度軌道に乗れば、あなたが働かなくとも従業員が代わりに働いてくれることで収入を得ることができます。

コレ自分がもう一人いれば200万円稼げるわ



コレさらにもう一人いれば300万円稼げるわ



さらに人を増やすわ
こうして従業員から搾取(ピンハネ)し続けることで、起業家の収入は伸び続けます。
増収と増員を繰り返し、自分がいなくとも事業が回るよう人材を教育することで、最終的に働かなくとも時従業員から搾取(ピンハネ)した分が不労所得になります。
成功した経営者は、このような仕組みでEクワドラントの人々を雇い、働かなくとも懐を潤わしているのです。
Iクワドラント(投資家)

Iクワドラントに属する人は、資金を会社・土地・通貨に投資することで収入を得ています。
- 多額の配当金・スワップ収入
- 普通に生活してもお金余る
- 余ったお金を再投資する
- 配当金・スワップ増収
- さらにお金余る
- さらに再投資する
資金が潤沢な投資家はお金がお金を生むループを構築できるので、一生お金に困ることはありません
Iクワドラントは、4つのクワドラントの中で最上位属性であり、まさに人生上がった状態です。
ビジネスタイプとクワドラント
2つのビジネスタイプと4つのクワドラントについて上述してきました。
ここでそれぞれの関連性についてまとめます。
フロー型ビジネスは労働収入

フロー型ビジネスは労働収入が基本です。
E&Sクワドラントのように時間を対価に収入を得ている以上、稼げる額に上限があります。
- 働く
- 収入を得る
- 消費する
- 働く
この繰り返しのサイクルをロバート・キヨサキ氏はラットレースと名ずけました。

ラットレースの中にいる状態では、働いても、働いても資産が貯まりません。
ラットレースを抜け出す、つまりB&Iクワドラントに移行するためには、労働以外にお金を生み出す「資産」が必要です。
本記事のメインテーマであるストック型ビジネスはまさに「資産」を作る仕事なのです。
ストック型ビジネスは権利収入

ストック型ビジネスは収入に上限がありません。
- 仕組みを作る
- 収入を得る
- 仕組みを作る
- 収入を得る
このサイクルはまさにB&Iクワドラントの人員を増やす、再投資する行為にあたります。
結果として、仕組みが自分の代わりに永続的に働いてくれるので、仕組みを作れば作るほど収入が上がっていきます。
ラットレースから抜け出す具体的手法
ラットレースから抜け出すにはお金を生み出す「資産(仕組み)」の構築が重要であることを上述してきましたが、
仕組みと言っても、大層な発明をしたり、起業して人を雇ったりと大きなハードルを考える必要はありません。
誰でもできる簡単なもので構いません。
例として、株を買って配当収入を得る、高金利通貨を持って金利収入を得る、これらはインターネットが普及した現代では誰にでもできることです。
そして収益は使わずに、再投資を続ければ、いつかは資産(仕組み)による収入が自分の生活水準を超えセミリタイアを可能とします。